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お墓


ふと、

目を覚ますとどこかの廃屋に佇んでいた。
今日が何月の何日で何時なのか分りゃしないが
深夜だって事は分かる。

手入れされていないのか、雑草が伸び伸びと育っている。
塀の角にはボロボロの物置。
そのゆとり教育を受けすぎた雑草の上には、
昆虫の死骸が散乱していた。

イナゴ、コオロギ、カマキリ、カブトムシ、カマドウマ、
ウデムシ、ムカデ、ダンゴムシ、ゴキブリ、スズメバチ、

潰してもただそれで終わりだと思っていた虫たちの腹から
踏み殺されたアオムシが吐き出すような緑色の体液が出ている。
全てが大型犬ほどの大きさで、僕は全てに嫌悪した。

しかしながら、何故死んでしまったのか?
大きくなりすぎてしまった故の惨劇。
強く進化したけれど、何かに負けて殺された?
湧き上がる疑問を自分なりに頭で消化していくうちに
僕は言い知れぬ悲しみに襲われ、泣いた。

体育座りをして泣きながら、足元に転がるカマドウマの死骸を撫でた。
体液は暗がりだと樹液と勘違いしてしまうほどの粘性だった。
暫く撫でながら泣いていると奥から「ご飯だよ」と、声がした。

声の方に向かって歩いて行くと、
星一徹がよくちゃぶ台をひっくり返している居間と同じような部屋に出た。
同じくちゃぶ台があり、その下から「ご飯だよ」と声がしている。
ちゃぶ台の上には皿へ綺麗に盛り付けられた蟲。
全て庭で死んでいた昆虫たちだった。
僕はそれを美味しくいただいたところで目が覚めた。
わけがわからない。

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